いつも、お手伝いをしてくれていた千香ちゃんたちや子どもたちは、久々に、お風呂が入れる近くの温泉に行くツアーがあった。8時出発ということで、ぎりぎり挨拶することが出来た。
また会おうねー。さびしくなるねー。精一杯の言葉を受け止めて、お風呂ツアーにいくマイクロバスを見送った。
本当に明るい笑顔のちかちゃんと子どもたち。どんな状況でも、明るく生きること。一杯教えられました。
朝食は、野菜炒め(キャベツ、白菜、人参)と、けんちん汁(こんにゃく、さつまいも、ごぼう、大根、人参)。
前日にファミリーマート前で、炊き出ししてくれた団体が、ひじきと、切り干し大根の煮付けを作ってくれてたのも提供しました。
残っていた子どもたちもいましたが、名足保育園の雰囲気は、火が消えたように静かになってました。
朝食に並ぶ人たちの表情も、なんとなく暗いように思いました。
保育園を再開するにあたり、避難所を20日までに出ないといけないという話しが出て来たらしい。
20日って、明日!?
どう考えても、出ることは出来ない状況だと思われる。
仮設住宅も、まだ、完成もしてないし。
下駄箱を作るボランティアが入ってくるという話しがあったから、おそらく延長されてはいる雰囲気ではある。
ただ、いつ出ていかなきゃいけないか。いつも、その不安な気持ちは避難所の人は、ある。
石巻小学校でも、小学校が再開するにあたり、避難所の人が出ないといけない話しがあった。しかし、現実的に、避難所を今、明け渡すのは、無理で、小学校再開を延長したらしい。
ここ南三陸町も、学校はまだ、再開されてない地域もあり、学習会といって、子どもたちが、昼すぎから勉強しにいっている。
名足保育園の避難所で、いつも協力的に接してくださったお母さん。
別れぎわに、
本当に助かりました。
私たちは、何もあなたたちにお返しできないけど、自分たちがお返しできるくらいになったら、他の人たちにお返ししたい。
また、北海道が、こんなようになったら、助けにいくからね。
そんな言葉をかけてもらいました。
言葉にならない何かをいただいたのは、私たちの方です。
どんな状況でも感謝し、また、人のこと、他人の気遣いをする心。頭が下がります。
その後、けんちん汁や、野菜炒めをもって、【水求む。11人避難。】看板があった家や、馬場中山やとまり地区の避難所には入ってない家に届ける。
この間の晩御飯は、うれしくて、おいしかった。と、とびきりの笑顔で、話してくださりました。
何もないけどと、配給されたペットボトルのお茶を出発する時に持たせてくれました。
何度も胸があったかくなる場面がありました。
昼は、パスタ。
行列が出来てました。
チームやんじー、第二陣では、最後の炊き出し。
今日で、炊き出し終わりなの?
いえいえ、引き継ぎの人もいるし、また五月中旬に来るからね。
安心した顔で、行列に。
本当にありがとう。
毎日ここに来ると癒されたり、楽しかったよ。
そんな言葉をきき、また、じんと来ました。
食材庫の整理やバス、トラックの整理をする。
その間に、届け隊の派遣で、湘南大工チーム数十名がきて、トタンの倉庫兼寝床兼食品庫の立派な小屋が完成していった。
地域の方々の見送りに見守られながら、またの再会を誓い、約三週間炊き出しをしたファミリーマート升沢店をあとにした。
ボランティアコーディネーターのりゅうちゃんとやんじー。
引き継ぎと打ち合わせ。