南三陸町の地元の人たち。その二。
四月11日 晴れのち雨ふり
今日は、朝食があり、朝の5時半に起床、準備をする。
メニューは、夕張でとれた長芋を使ったとろろ芋ごはん。梅干しとニセコからのシャケフレークを添えて。
野菜たっぷりのお味噌汁。味噌は、島松からいただいた樽入りの自家製味噌。
早朝から、野外で、メンバー全員で、長芋をおろし金でする。
慌ただしく朝食の準備をして、今日の炊き出し場所である名足保育園にいく。
みなさん、笑顔で出迎えてくださりました。
昼は、ファミリーマートにて、ニセコ居酒屋船長からの照り焼きチキン、野菜サラダ、フルーツ、味噌汁、とろろ芋ごはん。200食。
第二陣チームのシェフの役目をしてくれてるニセコ居酒屋船長のとっちゃん。
関西弁で、軽やかに、いろんなメニューの提案をしてくれる。
料理の話をするときは、生き生きとしてる。
ニセコのようちゃん、とっちゃん、大滝の酒井さん、紋別のけんじさん。
ベストメンバーで、気があうのか、いつも炊き出しに笑いがたえません。
かなり口コミで伝わってるらしく、海岸の被害がひどかった地区の方々も食べにきてくれた。予想以上の行列で、途中で、ご飯を再度炊き、サラダのキャベツも切った。
待ってる間、食べにきてくださった人たちが、野菜きりをしたり、とろろ芋をすったり、ほのぼのとした光景でした。
行列で待ってくださった方々も、文句をいう人は、一人もいず、待ってくださりました。
わざわざ北海道からきて、あったかいもの作ってくれてるんだもの。何か私たちもしないとね。
そんな声もきこえてました。
少しずつ、地域の方々と解け合いながらの交流と炊き出しは、うれしく思います。
夕食は、再び、名足保育園にて、あんかけラーメン。
途中、町内放送にて、町長から挨拶。黙祷をする。
雨の中、ファミリーマート前でひたすら野菜きりをする。
炊き出しの途中に余震があったのと、雨とで、食べにきてくれた人は、100名と、すくなかった。雨の中、少しの行列ができた。
昨日、出会った男性。
3.11には、結婚指輪に、着物、両親に渡すティディベアの人形など、式場において、奥様になられる彼女と、また明日ね。といって、家に帰った後、地震、津波にあったらしい。結婚式場は、津波で流された。
四日後に、やっと、奥様になられる方と連絡がとれ、お母さんも、津波に流されたらしい。
親戚(いつもお世話になってる黒いサングラスの方です)の方々は、親戚からあづかったご祝儀も、全部流された。
その方は、高台に家があるので、津波は、こないと思っていたら、やってきたので、着の身着のまま、逃げたという。
車を走らせ、波が迫ってくるのを、命からがら逃げたらしい。
後ろから電柱が倒れ、もう少しで、下じきになるところだったという。
いろんな津波のときの話を聞いても、本当に、鳥肌がたつ思いです。
生死の境い目を体験した人たち。言葉に重みがある。
北海道では、今回の地震のことも、報道が少なくなってきてるという。
まだまだ、被災地では、住むとこも、仕事もどうなるかわからない不安な気持ちのまま、手つかずのところが、ある。
風化させてはならない。