【西日本豪雨より一ヶ月が経ちました】

2018.8.7

7.6の西日本豪雨から一ヶ月が経ちました。

私たちは、岡山県笠岡市北川甲弩地区を中心に、真備地区にも行き来してます。広範囲にわたる被害があり、たくさんの地域で不自由な暮らしを今尚余儀なくされてる方が多数おられます。

広島県、愛媛県もまだ今尚被害は大きく手付かずの状態のとこもあるかと思います。

笠岡市北川甲弩地区では小田川が氾濫、200棟程の床上浸水があった地区です。

ご高齢の方も多く、お一人暮らしの方や二世帯住宅や大家族というより、ご夫婦のご老人が数多く住んでおられ、片付けなどを週末を中心に息子さんご夫婦やお孫さんなどが隣町からお手伝いにきてることが多い地区なのかなと炊き出しをしてて感じてます。

社協の主導の災害ボランティアセンターが閉められ、民間で住民の方が立ち上げられボランティアセンターがあるという状況です。

一ヶ月が経ち、まだ浸水した自宅の片付けを毎日極暑の中されてる様子があちこち見られます。

家屋自体が家ごと流されたというより、家屋の周りに細かい粒子の土砂がたまり、乾いて硬くなり、どうにもならない状況があったように思います。実際、一ヶ月経った今も、家屋の周りが二階ぐらいまで、土砂で埋まってそのままになってる地区もあるようです。

災害直後は、まずは流れ込んだ土砂を取り除く作業があり、今は、浸水した細ごまとした自分のものや農機具などを片付ける作業が多いように思います。

一度浸水したいろんなものは、カビが生えたりするので、洗って乾かしたり、やむなく捨てなくてはいけなかったり、、まだまだ片付けは続いてるように思います。

後、炊き出しに食べに来られる方がたの話では、

◯クーラーや扇風機が浸水し、全く使えなくなっていて、クーラーが仮に手に入っても、クーラーの業者さんが全く足りていない状況で、クーラーの取り付け工事待ちの状態でクーラーも使えない状態。家が暑くてたまらないとのこと。

◯車は浸水し、処分せざるを得なかったこと。

◯一人暮らしのおばあちゃんは、一人で片付けることが出来ずボランティアさんや人が来てくれるが、自分のとっておきたいものや捨てるものがゆっくり選んで片付けられず、結構いろんなものを処分してしまったこと。

◯災害から一ヶ月が過ぎ、炊き出しも日を追うごとに、平日、ご夫婦で食べに来られてたのが、奥様だけという姿も見られました。

旦那様は仕事に復帰し、奥様だけで片付けをしていかないといけない状況など。

などなどいろんな話が、炊き出しのごはんを食べながら出て来ます。

倉敷市真備地区では、まだ停電地区もあり、家屋が床上浸水でなかったとしても、家で過ごされる方も不自由な暮らしをされてます。

また、避難所は過ごすのがストレスが溜まってくるし、やはり自宅がいいということで、浸水を免れた二階部分で寝てるという方もよく聞きました。一階はおそらく床をはがして乾かしてるものの細かい粉塵が出てきてたり、衛生上も不健康な状態のことでゆっくり安心して眠られてるんだろうか？と思います。

街を見渡すと、細かい粉塵が舞っていて、浸水部分の乾燥や片付けで窓が川沿いからはるか遠くまで外されてます。つまり、そこまで、川から土砂が入り込んだことがわかります。

仮設住宅ですが、笠岡市は、みなし住宅で、アパートや賃貸住宅を国が借り上げて、そこに住んでる人がいて、仮設住宅は立つ予定はないようです。

真備地区は、仮設住宅の募集がはじまり、8月末を目処に入居がはじまります。しかし、被災された家屋からすれば、みなし住宅もあるとはいえ、まだまだ足りないのではないかと思います。

私たちが見てる地区は、岡山県のほんの一部ですが、まだまだ大変な地区は、県をまたいで多数あるかと思います。

そして、経験豊富な災害ボランティアさんも、各地域に分散して活動せざるを得ない状況に今回の災害はなっているように思います。

暑さに粉塵に夏のカビに、、、大事な家屋がこんなことになって、被災者された方は気が気でないし、先が見えず、気持ちも一ヶ月経ち、大変なストレスを抱えておられてるように感じます。

少しずつ少しずつ。

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