災害救援ネットワーク北海道
五月26日
今日は、夕食に250食のとろろご飯の炊き出し。
かなりの量の長芋の洗い、皮むき、おろし金ですりおろす作業があるので、午前中よりキタさんとめ組ジャパンのお手伝いの方できれいに土のついた長芋を洗ってくださりました。
現地に行って洗うと大変な水が要るのと作業時間がかなりかかってしまうので、事前に洗いました。
本当に水が復旧していない現地の場合、土ごと皮むきをして、さっと水洗いします。
その方が水を使う量が少なくてすむからです。
そして私たちは、長芋が昨日市場が休みである分だけ購入しましたが、きっと足りなくなるだろうから、もう一度今日市場にいって、十勝産の長芋を購入しにいきました。
熊本の市場で見つけ、海を越えてこちらに来てたんだと思うと、懐かしい人に会ったような感覚で嬉しくなりました。
炊き出し場所にいき、早めに皮むき、長芋をすりおろす作業にとりかかりました。
間も無く、め組ジャパンのボランティアさんと《サムライ×オトメ》という三月にデビューしたばかりのアイドルグループとその社長さん、スタッフの方が来られました。
ひたすら、長芋の皮むきとすりおろすという作業でしたが、みんなで黙々とやりました。
250人分は、だいたい大きい鍋で５つ分くらいすります。
キロ数でいうと、50キロ以上は軽くあるんじゃないかと思います。
その間、レスキューキッチンでご飯を炊きました。
今回、とろろご飯は被災されてる方ものどごしのいいものを待っている感じだったので、ご飯もいつもより多めに炊きました。
(避難所を管理されている方でしょうか？突然、私たちが現地についたそうそう、市の職員の方と看護師さんお二方が来て、とろろご飯は生ものだからやめてほしいと言いにきたのですが、、避難所から数日前からオーダー250食作ってほしい旨を受けて材料や資材を準備してるにも関わらずです。よくわかりません。これには避難所にいながら私たちの炊き出しをお手伝いしてくださっていた方々も苦笑いでした。
市の職員の方々にも同じように私たちは多めに作って食べていただいているのですが、、、、結局250人待ってる方おられるので、つくらさせていただきました。)
レスキューキッチンは、マックスで一台20キロのご飯が炊けることになっているのですが、25キロにして、水を多めに入れて炊きました。
そういう臨機応変さは、やんじーの腕の見せ所です。
レスキューキッチンの前でひしゃくを持って立っているチームやんじーの写真は度々アップしてます。簡単そうに見えますが、料理によって、微妙な火加減にしたり、まさにレスキューキッチンの釜と対話してるように見えます。
この間は醤油味でしたが、こちらの地方の方はとろろ芋を味噌味で食べるそうです。なので、今日はレスキューキッチンで味噌だし汁を作った後、みんなですりおろしたとろろ芋に混ぜて味噌仕立てにしました。
長芋の皮むきやすりおろすのは、かなり大変な作業だったし途中手も痒くなったりもしたが、アイドルグループの方も社長さんも黙々とお手伝いしてくださりました。本当にありがとうございました。
さて、みなさん、待ちに待ったとろろご飯。長い行列でした。
サムライ×オトメのメンバーの方も配膳もしてくださりました。
予想どおり、いつもよりみなさんご飯がすすんでいたようで、ご飯沢山食べていただけました。
サムライ×オトメのメンバーの中には、南阿蘇村や熊本市内にご親戚の方もおられて、家屋も全壊した方もおられるようです。なので、いてもたってもいられず、今回募金を集めて、現地に向かったそうです。
炊き出ししているチームで直に被災されている方に向き合って活動している団体を探してて私たちのチームに出逢ったそうです。
この募金をご縁だし、生きた形で使ってほしいので、チームやんじーに使ってほしいと100,197縁ご寄贈いただきました。ありがとうございます。
きっとメンバーの方も上京してデビューの準備で忙しい最中、熊本で地震。気が気でなかったことでしょう。
明日広島でライブがあるとのことで、炊き出し終わって移動されるとのことです。
今度逢う時は、ビッグスターになっておられるかな。陰ながらチームやんじーは、応援してますよ。次回は熊本、九州の方々にサムライ×オトメの元気な歌声が届くといいですね。
きっと、この大量の長芋の皮むきやすりおろしたこと、被災された方のおいしかったという笑顔忘れられないかと思います。がんばってくださいね。
被災された方に寄り添うということ。今日はいろんな場面で考えさせられる出来事が朝から多発しました。
記 写真 アグネス 山口由里
