今日は、南三陸町で出会った人をご紹介しよう。
通称、かごやさん。
チームやんじーは、みなと地区で五カ所ほど、炊き出しをした食事を配ってました。その拠点になっていた一つ。
ここの箇所で、世帯で、100世帯近く配ってました。
決まった曜日に炊き出しの食事を持っていき、時間になると、鍋やタッパーを持って、並びます。
いろんな方々のお世話大変だったと思います。
野菜セットやコーヒーを持っていった時、泊まらせていただきました。
ありがとうございます。
泊まってみるといろんなお話が出来ました。
ここら辺の暮らしの工夫です。
だいたい、家には、掘りこたつが備えつけてあり、掘りこたつに温風が行き渡るような管です。
部屋も暖めて、掘りこたつも暖めて一石二鳥です。
その管の上もほのかに暖かいので、濡れた靴下とか乾かすようです。
暖房器具は、この温風ヒーターとこの管と掘りこたつで一冬過ごすようです。
神棚です。こちらの地方は漁師町らしい、鯛や船の紙細工を神棚に飾る風習があるようです。
毎年、大晦日になると、一年通して飾る紙がざりが地域の神社の宮司さんが、配りにくるようです。
今年は、宮司さんも被災され、東京にいっておられ、紙がざりが出来るのか、どうなるのか?と言っておられました。
畑も、小さい敷地ながらも、いろいろ作っておられました。
ブロッコリーや大根など。
北海道の野菜や米を渡すと、こちらの出身のニセコ在住の方の話、チームやんじーのボランティアさんの話、北海道の米の話など、いろんな話が出て来ました。
いろいろお話をしてるうちに、実は、ここは、かごやさんだったとのこと。
アワビなどを取る竹細工の道具など、生活に使う竹のかごをおじいさんの代から作り、今二代目。
今は、作る数を減らして、作れる時に、地元の方から注文があったら作っておられるとのこと。
道具など、見せてもらいました。
竹も取りどきがあるようです。
写真もいろいろ見せてもらいました。
アグネスは、3年ほど前の栗駒山での地震前は、年二回栗駒山が大好きな森で、よく歩きにいってました。
あの森も、今回の3.11の地震でどうなっているんだろうか。。
その話をすると、かごやさんも栗駒山は大好きな森で、よく行ってたとのこと。また、話が盛り上がりました。
また、こちらの地方の食べ物についても教えていただきました。
紫蘇巻き(紫蘇に胡桃やごまの甘辛味噌を巻いて揚げたもの)
がんづき(黒糖の蒸しパンみたいなもの、あるいは、ういろうのようなお菓子)
漬物について
大根葉の使い方について
などなど、その土地の暮らしに根ざした伝統的な食べものがあるんだなあと感じました。
文、写真 アグネス