南三陸に向かうフェリーの中で。不思議なつながり

5月21日(月) 晴れ新月

仙台行のフェリー乗り場につき、受付のとこを見ると、平取町のアシリレラさんが！
私たちと同じフェリーだとは思わなかったのでびっくり！

今回、私たちが炊き出しをする歌津地区のコミュニィティセンターでカムイノミをするとのこと。

現地で、合流することは、聞いていたが、同じフェリーに乗り合わせるとは思わなかったので、再会を喜んだ。

3.11の震災後、すぐに電話がたくさんやんじーのもとにかかってきたが、アシリレラさんもその一人だった。
アシリレラさんは、アイヌの方で、いろんな事情を抱える子どもたちなど分け隔てなく受け入れ、また、アイヌ語を教えたり刺繍を教えたりもしている。
私たちとは、もう何年になるだろう？
アグネスが、アシリレラさん宅に始めて訪問したのが、20年前。
アシリレラさんが、体調を崩された時、東北の森から汲んだお水を届けてたこともあったっけ。
長い付き合いをさせていただいてます。

平取町に寄りなさい。その一言だった。

平取町に行くと、私たちが、東北支援に向かうことを聞き、お米やら野菜やら持たせてくれた。
その後もいつも気にかけて下さってます。感謝です。
大変な時の言葉やしてもらった行動は本当に心にいつまでも残っています。

その後、私たちは、南三陸町の歌津地区を中心に支援に入ってました。
そこで、夏くらいから、仮設住宅の横に竪穴住居のコミュニィティハウスが建設されるようになりました。
住民の方と日光から来たボランティアチームの方の合作です。

その上棟式にアシリレラさんを呼ぶという話になったらしく、チームやんじーは、炊き出しをしてほしいとのこと。

チームやんじーは、そこの地区のみなさんとは、震災当初からの深いつながりがあるので、いつも通り炊き出しをすることになりました。
今回は、芋団子汁とおむすびのメニューで材料を購入し、積み込みしました。

フェリーで、アシリレラさんに会ったと思いきや、次は、かたつむりスピードというユニットを組んでるミュージシャンのお二人が私たちのとこに来てくださりました。

かたつむりスピードさんは初めてお会いしたのですが、以前からやんじーTシャツを着ているミュージシャンの方などあちこち見かけてたらしく、Tシャツが気になって、声をかけてくれたそうです。
やんじーのことは、あちこちから聞いてたらしく、まさか、本人がTシャツを着てフェリーに乗ってるとは思わなかったらしく、驚かれてました。

かたつむりスピードさんは、こないだの泊原発のピースウォークなども関わっておられたようで、やんじーもフードバンク活動でピースウォークのみなさんにジュースを配布していたので、直接お互い会ってはいませんでしたが、つながりはあったようです。
話してみると、いろんな接点がありました。

私たちが椅子に座って話をしていると、かたつむりスピードさんが質問をしてきました。
北海道の瓦礫受け入れについての考えや放射能、原発事故についてです。北海道の苫小牧市が先日受け入れを表明したとのこと。その前に、瓦礫受け入れについての住民の説明などを求める陳情をされていたのですが、決まってしまったようです。

私たちが1年通して活動した上で感じているお話をさせていただきました。
経済や産業よりいのちだと思います。
瓦礫を遠くに動かすでなく、人がどこで、暮らすのかの選択肢を増やし安心した気持ちで暮らせる手立てをしてあげる方が、国は先決じゃないでしょうか？

かたつむりスピードさんと話をしていると、今度は、前に参加したチェンジザドリームでお会いした山崎さんに出会いました。その方は、数日前にやんじーの方に電話が入り、被災地にいくのに同じフェリーに乗るとのことでした。よくまだ分かりませんが、心理学とか勉強されてるようで、心のケアみたいなのをやっておられるようです。

そういう話をしているうちに、横でぽつんと話を聞いてた人が声をかけて下さりました。

てんつくまんの『メイクザヘブン』のメンバーで、東北から秋に北海道の洞爺町に越してきた方だったのです。通称くまさん。とても穏やかな方でした。東北にいるときも、いろんな活動をされていたようです。