1月16日(水) 晴れ
今日は、札幌市の教頭会にて災害についての講演会。札幌市の約200名の教頭先生が集まるそうだ。
以前もやんじーは講演したことがあるが、女性の教頭先生もおられるとのことで、アグネスもお話するそうだ。
講演会が始まりました。
災害が起きた時、避難所が学校になることが多いですが、その時の教頭先生の役割などお話しました。
また、訓練やマニュアルなどは必要であるが、実際現場では、想定外のことも多々起きるし、学校によっても違うし、状況も刻一刻と変化していくのに対応していくことをお話しました。備えは必要ですが、マニュアルがすべてではないのです。
また、避難所に地域の人だけが来るわけではないということ。指揮系統の地域の人が被災していることもあるということ。札幌市のような大きい都会では、災害弱者(障害をもつ人、外国人、旅行者など)の数も人口に比例して多いため、地域以外の人が避難してくる可能性も高いということ。
などもお話しました。
災害が起きた時の避難所でのトイレの対応。
新聞紙をおく。ビニール袋をおくなど、分かりやすく説明しました。
災害が起き、子どもさんの安全確保と同時に避難所に被災された方がやってきます。
月日がたち、避難所を閉所するときの見極め。地域の人との兼ね合いと学校の再開などいろんなことがおそらく教頭先生や校長先生には、からんできます。とても大変なことだと思います。
普段からの地域との連携も大切です。
私たちも実際こんなことがありました。
3月20日過ぎに、被災地へ行ったときは、避難所も大混乱。
みんながみんな学校に避難できたわけではなく、1件家に何世帯もの人が身を寄せ合って過ごされていました。
おそらく、地域の避難所での安否確認や人数把握などとうてい掌握できなかった状況だったと思います。
実際、家族の方を探して、何日も避難所を転々とされていた方もあったと聞いてます。
私たちが一番最初に1000人規模の避難所に炊き出しをしたい旨を言いにいったところ、混乱していたため断られました。
連れて行ってくれたのは、地域の方でしたが、大きい避難所ほど、指揮系統がまだしっかり成りたっておらず、数人の区長さんの判断で断ったばかりに、1000人近くの方の炊き出しが出来なかったのです。まだまだ温かいものが行き届いてない時期です。
刻一刻を争うので、私たちもどこかで炊き出しを始めます。
結局、近くのお墓の駐車場で炊き出しをしたところ、口コミで聞いた人が食べにきて、避難所にいけずに家にいた高台でひっそり避難してた人が食べにきたということです。
また、避難所が閉所される時も、学校や保育園側と地域の方、いろんな葛藤があったと思います。
体育館は避難所で、まだ被災者の方もいる。でも学校も再開していかなくてはならない。仮設住宅の建設がままならない。
指定避難所ではなく、大きい津波が来るということで、一時的の避難がずるずると避難所になり、保育所の再開との葛藤で引き際が、大変だった私立保育園もありました。
後半は、アグネスが少しお話しました。主に、災害時に以前からの野外活動で役だったこと。、災害はいろんなことが想定されるので、実際、今回の震災でも、津波がかぶって、指定避難所でさえも避難所にならなかったこと。子どもたちが普段の訓練のおかげで、危険を察知して、避難所より高台に上っていのちが助かった1例。普段からの危機察知能力を身につける野外教育の大切さのことなどお話しました。
また、この間あやの里で開催したもちつきやカルタ会を通して感じた、世代を超えたコミュニティ作りや交流が災害時にも役にたつということなどお話しました。
いろんな内容が満載な講演会でした。。
講演後の控え室でも、ボーイスカウト経験されていた教頭先生もおられ、講演を振り返り、やんじーとも話がはずんでました。
教頭会のみなさまありがとうございます。
翌日、引き続き、フードバンク活動のジュースを配布するため、積み込みに。寒かったですが、渡辺さん、やんじー、アグネスで積み込みました。
この間やってきた大きい車は、ものも沢山載せられ、大活躍です。感謝です。
福祉施設やホームレス支援団体などに配布されます。
いつもながらフル稼働の札幌2日間でした。
文、写真 アグネス