夕方になり、ぐっと冷え込み、氷点下十何度になってるかと思うが、スノーキャンドルをあやの里で灯す。
スノーキャンドルは、雪をバケツに押し込み、プリンの型のようにひっくり返す。
北海道の雪はさらさらなので、ひっくり返す時は慎重に。
寒さで固まってくるので、そこにろうそくで火を灯すのがスノーキャンドルである。
前日まで、やんじーとアグネス、こつこつ想いを込めて作成してました。
鎮魂のスノーキャンドル。阪神淡路大震災があった時、1.17が来るたびに10年間、札幌の大通公園でともし続けたそうだ。
6400個ものスノーキャンドルを灯火したそうだ。6400個は阪神大震災で犠牲になられた方の数である。
年末に、やんじー、アグネスは神戸に行く用事もあったので、街を見にいきました。
街を見て、正直驚きました。あの時は震災の爪痕もいっぱいだったのに。。
少しずつでも、人は、立ち上がる力がある。すごいなーと思いました。
私(アグネス)は丁度、関西にいたころ、神戸の震災にあいました。
神戸に住む友人もいて、家が全壊になったり、友人が大切な家族を失ったりしました。震災当初、大切な友人たちとなかなか連絡が取れず、いてもたってもいられない気持ちになったのを思いだします。
しかし、すぐには行けませんでした。あんな関西でおしゃれな町が震災で倒壊してるのもウソみたいで、目にしたくなかったし、私自身も、近隣の県とはいえかなりショックを受けていたと思います。何より、友人になんて声かければいいんだろう、、って感じでした。
神戸に足を向けて、ボランティアなどしたのも随分、後です。
そして、こうして、やんじーと出逢い、東日本大震災があった時、いち早く支援に行き、あやの里で、キャンドルを北海道で灯している自分が不思議です。
今回は、小規模ながら、東日本大震災の東北のみなさんに想いを寄せて、極寒の中、みなさんと心を合わせて灯しました。
子どもたちも、静かな気持ちで灯していました。
200個近くのキャンドルが灯されました。
途中、ろうそくが足りなくなり、ひたすら青山くんが寒い納屋の中でカットして下さってました。ありがとう。
今回参加できなかったけど、想いを心寄せてくださった方がたも多々おられます。ありがとうございます。
無事に1日おわりました。
みなさんが帰られた後、あやの里で、ゆらゆらと灯されている火をみて、みなさんの笑顔が浮かびました。
炎のゆらめきが一つ一つ違う。
人もみんなそれぞれ違うけど、全体で美しい。
そんな1日でした。
大人も子どもも、世代を超えて、みんなが自主的に役割を楽しみながら、創っていく。
あやの里に囲まれている木々や鳥たちも含めて大きな大きな家族、親せきのようでした。
寒い中、参加くださったみなさま、本当にありがとうございます。
文、写真 アグネス