地元の方との触れ合いの中で。それぞれの花。


7月11日(月) 晴れ

今日は、朝から猛暑だった。

朝、ベースキャンプに、学さんが訪ねてきた。

南三陸町は、まだ飲み水は復旧していない。

仮設住宅前に、飲料水用のプラスチックタンクがあるが、暑さでお湯のようになっている。ミネラル水を近所の人に配るよ。と来てくださった。

歯ブラシやティッシュ、洗剤など、普段日常生活で使うものが、あれば助かるとのことで、持っていってもらう。


近所の方々、28世帯の方に配布してもらうことに。のちほど、顔を出すということで、一旦別れる。

車で、文書作るのに、パソコンを使っていたら、車のヒューズがとぶ。
オイルランプもついていたので、吉野沢に住む車屋さんに見てもらう。
以前、けんちゃんが、車が動かなくなり、大変お世話になった兄さんである。
いつも、吉野沢の炊き出しの時に来てくれる方である。

本業だった車屋さんを家の前の軒先で、始めつつある。
車修理に必要な部品や道具も少しずつ整えて。




暑い中、あっという間に修理して下さった。さすが。
ありがたかったです。

吉野沢にて、キャベツ、ごぼう、ネギなどの野菜とミネラルウォーターなど近所に配ってくださる方の家に寄る。

チームやんじー歌津地区支部は、徐々にメンバーが点在している。

その足で、石泉の避難所へ。
すぐ調理できるいなり用のあげを渡す。

避難所前に、冷房がついたプレハブが海外から寄付されたので、来たついでに見てください。と言われ、覗いてみる。

先ほどの仮設住宅を訪ねる。学さんが、近所の方々に配ってくれていた。

おばあさんが出て来てくれた。

踊りが大好きなおばあさん。昔話に花が咲き、いろんな話しを聞きました。
ベッドで休んでたおじいさんも外へ。

暑いし大変だろうし、いつでも、シャワー入りにきなさいね。と声を掛けてくださった。

仮設住宅の中を見せてもらう。
以前から、狭いし、大家族ならとても住むのが不便。と聞いていたが、実感した。

場所によって、いろんな仮設住宅があり、一概にはいえないが。。

まず、部屋の中は、暑かった。

次に、部屋の間作りである。4.5と4.5のキッチンで、2DKである。冷房は一つしかなく、一つの部屋しか涼しくならない。ましてや、電気料金が多く発生してしまうと生活が圧迫される。
ドアが、開閉式で、三つついてるドアがぶつかる。無駄なスペースが生じ、かえって部屋が狭くなる。また、玄関から風があると、ドアは、その都度バタバタ音たてる。風が入らない部屋も出てくる。ドアで指を怪我しないかと思うような作りであった。

棚は、基本的にない。釘も打ってはいけないらしく、物の置き場が全くない。

家電製品は、家族二人クラスのサイズのものが、一世帯に一つずつあたるらしい。
なので、大家族ならとても不便である。

仏壇もおけないので、物置き場の片隅に位牌をおいて、毎日拝んでるとおばあちゃん。

物を置くのに一部屋使うため、寝るとこも、空いてるスペースにかろうじて寝てる。

写真は撮影出来なかったが、そのような状況である。

のちほど、何件か気になってた仮設住宅の家を訪ねる。

昼からベースキャンプに訪問者が何人か訪ねてくださった。小樽の加藤さんも、立ち寄ってくれた。談話している様子。

夕方、場所を貸して下さってる学さんのお兄さんが、花を植えに来た。
土砂が雨で流れるのを防ぐため、マツバ菊を植えてみようと、苗を持って来た。


ペットボトルで汲んだ水をかけてると、向かいのおじさんが、水をたっぷりホースでかけてくれた。

無事に根付くといいなあ。

学さんは、庭師だったので、植物や木に詳しい。いろんな木の名前を教わる。庭を作る道具の話しや、修業の時の話し、はたまた、小さい時の話し。植物が好きだったが、周りは漁師ばかりで、庭づくりのさかんな町にいったこと。
津波の前は、歌津の町でも、学さんが作った庭の家はいくつもあっただろう。高台に残ってる家にも、学さんの作った庭はあちこちにある。

一番手に馴染んでたお気に入りのはさみも津波で流されたとのこと。胸がつまる。

今日、梅雨があけたようだ。

地元の人たちは、空梅雨だった。と口々に話していた。

今日も無事終わりました。

それぞれの花が根付きますように。

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