出発時の十勝清水の様子。
かすみがかった山は、雪でまだまだ白い。
この観光シーズンでない山も、とっても美しい。
雪が解けかけ、秋まき小麦の畑の緑が見えるとまた感動する。
長い冬の雪の下では、ちゃんと種が育って、春の準備を整えているのだ。
冬でも脈々といのちは途絶えることなく連綿と続いている。
さる4月22日に、北海道の道北に位置する美深町の仁宇布(ニウプ)にて、しらかば樹液まつりがあった。ニウプはアイヌ語で森林を意味するらしい。大好きな町の一つである。
北海道は、アイヌ語が地名となっている場所がいくつもある。
近隣町の中頓別町にて防災講演会もあったので、参加した。
ここの会場となったファームトントの柳生さんご夫妻も、4年前にやんじーとアグネスとデジュのアボさんとで、道内25か所の講演会とライブで回った時に大変お世話になった。
ファームトントは、しらかば樹液と羊牧場である。トップ写真は、ファームトントの白樺の林。
もう第17回目となる樹液まつり。恒例のおまつりである。
町のみなさんも、この樹液まつりで春がやってきたー。と感じるとのこと。
まずはアイヌの方の山の神様へのお祈りから。アイヌ語でカムイノミという。
アイヌの方の根底に流れている精神は、自然を敬い、感謝し、自然の恵みをいただく。
見習うべき姿である。
火の神様にお酒を。
火の神様に語りかけるように儀式をされています。
十勝でも、この間、あやの里のしらかば樹液をプレゼントした菊地さんも偶然お会いしました。
地元のチーズやさんや、白樺樹液を使ったケーキやクッキー、自然に関する著書などいろんなコーナーがありました。
チーズも白樺の燻製チーズ。樹液入りのコーヒーや紅茶もありました。おいしかったです。
まだまだ雪がある美深町です。
雪の照り返しでまぶしく、道は雪どけでぐちょぐちょ。
時には、泥の中に車や靴が埋まったりすることも。
環境的には長靴やら、装備がないと大変なこともあります。
だけど、そんなことは超えて、みなさん笑顔いっぱいです。
樹液を飲むやんじー。あやの里の樹液の味とも違うし、1本1本の木によって違う!
それぞれの個性があります。
地域の人たちが毎年の収穫や自然の恵みを分かち合い、感謝する。
自然を体感する。
おまつりで、地域の方が持ち寄った特産品を販売して、得意技を披露する。
地域の方だけでなく、いろんな地方の方がたと交流する。
遠く離れた地域での活動を共有しあう。
そういうことの積み重ねが非常事態での地域力が発揮されるのかもしれません。
来年は、あやの里あやの森でも樹液まつりみたいなおまつりを開催できればと思います。
小さな夢が一つできました。
文、アグネス 写真 やんじー&アグネス