石巻市に向かう。
訪ねたのは、(株)木の屋石巻水産
缶詰めの会社である。
震災当初、缶詰のラベルが剥がれて、瓦礫の中から、掘り出し、販売したりしていた。
掘り出しの作業も、多くのボランティアさんが関わっていた。
工場などは、地震や津波の被害があったもの事務所の二階から上はかろうじて残った。
なので、11月から一階は、缶詰工場、二階は事務所としてオープンしている。
また、リスク分散のために、山の方にも工場を作ったそうである。
周りの街並みも、まだまだ家を取り壊していたり、復興への道のりは遠いものの確実に前に向いている。
石巻周辺の街並み。
地元商店街を案内してもらう。
商店街でお店を失った方々がいくつか集まって商店を再開していた。
商店街にあった中華料理店、魚屋さんなど。
木村社長は、石巻市出身でずっと石巻市に暮らしている。二代目で、クジラ缶詰めを先代のお父さんが始めたそうだ。
実は、チームやんじーは、この近辺に何度か炊き出しに三月四月に来ていた。
街並みをみて思い出した!
あのとき炊き出しに食べにきたみなさんはどうしてるかなあ?
震災後すぐだったので、みなさん顔は、こわばり、あたたかいものを久々に口にして泣いてる方もおられた。
また、壮絶な話もきいた。
みなさん、元気にされてるだろうか?
木の屋石巻水産には、ボランティアさんからの書き置きがびっしり!
誰かが前にすすまないと進んでいかない。
前にすすんでる人をみて元気や勇気をもらってる人もいる。
木村社長の言葉が印象的でした。
実際、商店街に買い物に来られた方が、『一階が再開したんだね。応援してるからね。』という声を木村さんにかけてる方もいました。
実際、従業員の中でも、被災された方やお亡くなりになられた方もいるそうです。
人間が第六感を忘れ、便利な方便利な方に目を向けて、自然と共に生きる暮らしを忘れてしまったというのが、今回の震災で教えられたのでは。という言葉が印象的でした。
木の屋石巻水産の鯨の缶詰めと瓦礫から生き残った缶詰めをいただきました。貴重なものをありがとうございます。
文、写真 アグネス